ユーザーアプリケーションをアップデートする

CUI アプリケーションをビルドして、Armadillo Twin を利用してデバイスに書き込みます。Armadillo Twin を利用することで、大量のデバイスの煩雑なアップデート作業をまとめて管理、実施することが可能です。Armadillo Base OS はアップデート処理で起動不能に陥らないよう設計されているのでリモートでも安心して実施可能です。

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前提条件

  • 対象デバイスの Armadillo Twin への登録がまだお済みでなければ 「Armadillo Twin にデバイスを登録する」の手順に従ってサービスに接続するデバイスを Armadillo Twin に登録してください
  • 操作を行うためには、操作するユーザーに「ソフトウェアアップデート状況閲覧」と「ソフトウェアアップデート実行と管理」権限が必要です。「ユーザーの権限を変更する」を参考に権限を設定してください。ユーザー権限を変更するメニューが表示されない場合は、管理ユーザー に確認して権限についてご相談ください

プロジェクトをつくる

Armadillo Base OS Development Environment エクステンションを利用してプロジェクトを作ります。
ここでは例として Python を使用したアプリケーション開発を想定します。

  1. ATDE を起動します
  2. VSCode を起動します
  3. ABOSDE EXPLORER をクリックします
  4. 「CREATE NEW PROJECT」を選択します
  5. 開発対象のデバイスの製品モデルを選択します
  6. 「Python New Project」の文字列の右端にある再生ボタン (Run This Command) をクリックします
  1. プロジェクトを保存する場所を選択します
  1. プロジェクト名を入力して、プロジェクトを作ります

作成中に以下のようなメッセージが表示されますが問題はありません。

プロジェクトを開いて開発する

  1. 「EXPLORER」 に移動します
  2. 「Open Folder」をクリックします
メニューからプロジェクトを開く方法
  1. メニューの「File」を選択します
  2. 「Open Folder… [Ctrl+K Ctrl+O]」を選択します
  1. フォルダーを選択します
  2. 「開く」をクリックします

環境設定を行う

インストール後に一度だけ行えばよい作業です。すでに作業したことがある場合はスキップして、「swu ファイルを生成する」に進んでください。

  1. 「ABOSDE EXPLORER」に移動します
  2. 「OPENED PROJECT」を選択します
  3. 「Setup environment」の文字列の右端にある再生ボタン (Run This Command) をクリックします
  1. デバイスとの ssh 接続をするための鍵のパスフレーズを設定します。設定したパスフレーズは忘れないようにしてください

成功すると以下のメッセージが表示されます。

初期設定が完了しました。

swu ファイルを生成する

  1. 「ABOSDE EXPLORER」に移動します
  2. 「OPENED PROJECT」を選択します
  3. 「Generate development swu」の文字列の右端にある再生ボタン (Run This Command) をクリックします
  1. デバイスをセットアップする」で作成した swu key のパスフレーズを毎回入力します

成功すると以下のメッセージが表示されます。

./development.swu を作成しました。
次は Armadillo に ./development.swu をインストールしてください。
 *  Terminal will be reused by tasks, press any key to close it. 

以下のエラーメッセージが表示された場合は環境設定が終わっていません。環境設定を行ってください。

ERROR: /home/atmark/.ssh/id_ed25519_vscode.pub does not exist, run 'Setup environment' first

単体デバイスをアップデートする

  1. 「デバイス一覧」に移動します
  2. ソフトウェアをアップデートするデバイスの個体コードを選択します
  1. 下にスクロールすると「ソフトウェアアップデート実行」というブロックが表示されます
  2. 用意した swu 形式イメージをアップロードします

今月の通信量について
アップデートにかかるファイルデータ転送量は、アカウントで利用中のデバイスの総数によって制限され、1ヶ月ごとにリセットされます。また、通信量の更新は24 時間ごとに行われます。
ここで表示されている値は今月の残りのデータ転送可能量になります。詳しくは以下を参照してください。
ソフトウェアアップデートに必要なデータ通信量

  1. アップロードが完了するとファイル名と md5 が表示されます。確認してください
  2. アップデート完了後のデバイスの挙動を設定します
  3. アップデートを開始します
  1. リクエスト送信が成功するとメッセージが表示されます
  1. 更新するとステータスを確認することができます
  1. ステータスが成功になると、アップデートが成功しました。実行結果にアップデート後のバージョンが表示されます

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次のステップ

チュートリアル:

デバイスグループを作って管理する: